SPY、IVV、VOOを比較してみた
こんばんは
ETF.comの比較がおもしろかったので、いろいろ見てみました。
今後、自分が買うことも考えて、まずはS&P500に連動する米国ETFのSPY、IVV、VOOについて比較してみたいと思います。
S&P500指数について
S&P500指数は米国の証券取引所(ニューヨーク証券取引所:NYSE、NYSE MKT:かつてのアメリカン証券取引所、NASDAQ)に上場している銘柄のうち、25の産業グループにわたる大型株約500銘柄の株価を元に計算される指数(時価総額加重平均型株価指数)です。
指数構成銘柄と構成セクター
SPY・IVV・VOOについて
ティッカーシンボル | ファンド名 | 運用会社 | 経費率 | 運用資産残高 |
---|---|---|---|---|
SPY | SPDR S&P500 ETF trust | State Street Global Advisor | 0.09% | 2764億USD 米国ETF第1位 |
IVV | iShares Core S&P500 ETF | BlackRock | 0.04% | 1464億USD 米国ETF第2位 |
VOO | Vanguard S&P500 ETF | Vanguard | 0.04% | 866億USD 米国ETF第5位 |
SPYについて
米国初のETFとして1993年に上場。NYSEアーカ市場に上場。
運用資産残高2764億USD(約30兆円)で日本の時価総額第1位のトヨタ自動車[7203]の約25兆円を上回っています。
また、一日平均売買代金も171億USD(約1.9兆円)もあり、日本の株式市場(東証一部・二部、マザーズ、JASDAQ、TOKYO pro market)の一日売買代金の約3兆円と比べても流動性が高いETFとなっています。
資産構成セクター
保有銘柄
IVVについて
2000年に上場。NYSEアーカ市場に上場。
運用資産残高1464億USD(約16兆円)で日本の時価総額第2位の三菱UFJフィナンシャルグループ[8306]の約12兆円を上回っています。
また一日平均売買代金は9.1億USD(約1000億円)です。
資産構成セクター
保有銘柄
VOOについて
2010年に上場。NYSEアーカ市場に上場。
運用資産残高866億USD(約9.6兆円)で日本の時価総額第5位のソフトバンク[9984]の約10兆円と第6位のキーエンス[6861]の約8兆円の間にあります。
また一日平均売買代金は5.1億USD(約560億円)程度です。
資産構成セクター
保有銘柄
いずれも同様の業種と保有銘柄となっています。
世界のETF市場
上記の3つのETFで合計約5000億USD(約55兆円)になります。ちなみに世界のETF市場は4兆5000億USD(約500兆円)ということです。
また上記3つのETFを運用しているSPDR、iShares、Vanguardで世界の70%のETFを運用しているとのことです。
5位には野村も食い込んでいます!
S&P500・SPY・IVV・VOOの比較
ティッカーシンボル | 経費率 | 配当利回り |
---|---|---|
S&P500 | 1.87% | |
SPY | 0.09% | 1.75% |
IVV | 0.04% | 1.70% |
VOO | 0.04% | 1,73% |
パフォーマンス 2017年12月31日
ティッカーシンボル | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
---|---|---|---|---|
S&P500 | 21.83% | 11.41% | 15.79% | 8.50% |
SPY | 21.67% | 11.32% | 15.66% | 8.42% |
IVV | 21.79% | 11.36% | 15.73% | 8.45% |
VOO | 21.74% | 11.39% | 15.75% |
市場価格と基準価格
SPY | IVV | VOO |
---|---|---|
276.12USD | 278.19USD | 253.63USD |
って言う感じにまとまりました。
投資対象として考える
- 経費率の高さからSPYは除外(とは言っても0.09%は日本に比べると十分安いですが…)
- IVVとVOOは経費率に差はありません。
しかし、現在の経費率0.04%はVOOが仕掛けたことでIVVも低下したということです。
資産残高や一日取引代金などはIVVが大きいですが、十分な流動性は保たれています。
また配当利回りはVOOのほうが高かったようです。
ETF運用会社第2位のVanguard(VOO)は第1位のBlackRock(IVV)に対して今後も経費率低下を仕掛けて来る可能性もあり、VOOを投資対象としていたほうがいいのかなと自分の中でまとまりました。
今後も米国ETFについて調べてみようと思います。