沖縄でコツコツ投資

30代兼業投資家です。iDeCoやNISAを利用してコツコツ投資をしています。最近米国株(ETF中心)に移行開始しました。

QQQ(NASDAQ100連動ETF)とは? 可変レバレッジド・ポートフォリオにむけて

こんばんは
今日は私が今後積立ていこうかなと思っているQQQについてです。

アメリカの証券取引所と代表的な株価指数


まずはアメリカの証券取引所について復習です。
ニューヨーク証券取引所NYSE時価総額2200兆円)、NASDAQ(1000兆円)が主な市場です。ちなみに東京証券取引所時価総額600兆円となっています。(2017年8月)

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http://www.nicmr.com/nicmr/data/market/stock.pdf

アメリカの株価指数としては良く知られたものとして以下のものがあります。

  • NYダウ工業平均30種

 主要業種の代表的な優良銘柄大型株30種で構成される指数、大型株、株価平均型株価指数

  • S&P500

 全主要業種を代表する大型株500銘柄で構成される指数、時価総額加重平均型株価指数
 投資の運用実績を比較するベンチマークとして良く利用されています。

 NASDAQ(National Association Securities Dealers Automated Quotations、 1971年に設立された世界最大の新興企業向け株式市場)に上場している3000社以上の全ての銘柄を対象に時価総額加重平均で算出した株価指数

 NYSEに上場する全普通株を対象とする調整時価総額加重平均指数

NASDAQ100指数とは


NASDAQに上場する企業のうち、金融銘柄を除く上位100銘柄の時価総額加重平均型株価指数
S&P500やダウ平均とは異なり、NASDAQに上場している銘柄であればアメリカ以外で設立された会社も含むという特徴があります。
構成銘柄の入れ替えは毎年12月に行われています。
ETFはQQQ(PowerShares QQQ Trust, series 1)や東証上場の1545 NEXT FUND NASDAQ-100連動型上場投信があります。

QQQとは

ティッカーシンボルQQQと表記されるETFの正式名称は「PowerShares QQQ Trust, series 1」といいます。
NASDAQ100とういう指数に連動するように設定されたインデックスETFです。

https://www.invesco.com/portal/site/us/investors/etfs/product-detail?productId=QQQ&ticker=QQQ&title=powershares-qqq

セクター区分

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約60%がITで占められています。一般消費財が20%、ヘルスケアが10%っていう感じになっています。

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これを見るとグロース大型株が60%を占めていて、これからも成長が期待できそうです。

保有銘柄

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FAAMG(FacebookAmazonAppleMicrosoftGoogle)で43%
FANG(FacebookAmazonNetflixGoogle)で24%の構成になっています。
構成銘柄のほとんどがグロース株ということもあって、配当は低い会社が多く、QQQの配当も0.8%程度となっています。
インテル半導体、シスコはネットワークなど、コムキャストはケーブルテレビ、Amgenは日本ではアステラス製薬と組んでいるバイオ医薬品の会社ということです。

QQQの基本情報
Issuer Invesco PowerShares
Brand PowerShares
設立時期 1999年3月10日
Legal Structure UIT
経費率 0.20%
配当 0.8%
AUM(運用資産残高) $60.25B(約660億円)

経費率はIVV・VOOの0.04%に比べると高いですが、日本国内のインデックス投資信託の0.15%などと比べるとリターンを考えると全然安いです。
運用資産残高は$60.25B(約660億円)と米国ETF市場で8番目の多さです。

QQQとSPYとの比較

保有セクターの比較

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QQQ vs. SPY: Head-To-Head ETF Comparison | ETF Database


これを見るとQQQのIT分野の保有率の高さが明らかですね。
IT比率の高さがリターンの原動力になっていると思いますが、IT分野だけへの投資ではなく、NASDAQ全体(金融を除く)への投資であることがQQQの強さなのかなと思います。

チャートの比較

リーマンショックが2008年だったので、2007年から2017年までのチャートをportfoliovisualizer.comで比べてみました。portfolio1がQQQです。

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リーマンショックを挟んだ約10年間でSPYは2倍になっているのに対して、QQQは4倍です。
リーマンショックの2008年前後で比較すると下の様になりました。

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QQQはSPYに比べて、回復が早かったようです。
もう少し詳しく見てみると下の表などが出てきました。

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Max Drawdownはいずれも−50%程度ですが、リターンが期間を通しておおむねQQQの方が良いため、回復までの期間も短く済んでいるようです。

相関性

QQQとSPYとの相関性をetfreplay.comで見てみました。

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SPYとかなり相関性があると考えられます。

可変レバレッジド・ポートフォリオについて

いきなりですが、今一番気になっているETFポートフォリオ戦略があります。
hiroakitさんのブログで可変レバレッジド・ポートフォリオが紹介されています。
www.rokohouse.net

SPY-TLT、SPXL-TMFの逆相関をつかって組んでいるポートフォリオでとても興味深いです。
逆相関の関係があるので、SPYの暴落時にTLT(20年超国債)が支えてくれるという発想です。

QQQはSPYと相関性を保っているため、QQQとTLTの間にもいくらか逆相関があると思っています。

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SPY-TLTとQQQ-TLTは同じようなグラフに見えます。

ってことは、QQQ-TLT、レバレッジの効いたTQQQ-TMFでさらなるリターンが得られるのではないかと考えています。

次はSPY-TLTの比率は6:4がいいとのことでしたので、QQQ-TLTの比率についても検討してみたいと思います。


以上です。